ガーディアン・ガールズ・プンチャック・シラットが世界発足!
2026年5月18日、インドネシア・ジャカルタの在インドネシア日本国大使公邸において、国際NGO「国際ガーディアン・ガールズ(Guardian Girls International:GGI)」と国際プンチャック・シラット連盟(International Pencak Silat Federation:IPSFまたはPERSILAT)は、女性と少女のエンパワメントを目的とした国際プロジェクト「ガーディアン・ガールズ・プンチャック・シラット」(Guardian Girls Pencak Silat:GGPS)を正式に世界発足しました。


本事業は、インドネシアの伝統武術であり、2019年にユネスコ無形文化遺産(人類の無形文化遺産の代表一覧表)に登録されたプンチャック・シラットを通じて、女性と少女の安全、自信、リーダーシップ、ジェンダー平等の推進を目指す世界的な取り組みです。
IPSFの会長は、インドネシア共和国大統領のプラボウォ・スビアント(Prabowo Subianto)氏が務めています。また、IPSFの設立母体であり、同連盟に加盟するインドネシア・プンチャック・シラット協会(IPSI)の会長は、同国外務大臣のスギオノ(Sugiono)氏が務めており、プンチャック・シラットの国際的発展に対するインドネシア政府の強力な支援体制を象徴しています。
発足式では、IPSF理事長のベニー・G・スマルソノ氏(Benny G. Sumarsono)立ち会いのもと、GGI共同創設者・会長兼事務総長の小山田 真(Shin Koyamada)と、IPSF事務総長のテディ・スラトマジ氏(Teddy Suratmadji)が事前に締結したグローバル協定(MOU)が披露されました。


式典では以下の来賓が挨拶を行いました。
- 明珍光 氏(在インドネシア日本国大使館 臨時代理大使)
- 小山田 真 氏(国際ガーディアン・ガールズ共同創設者・会長兼事務総長)
- ベラニア・アンドリアニ(Dr. Verania Andria) 氏(UNFPAインドネシア副所長)
- ゼルダ・ウラン・カルティカ(Zelda Wulan Kartika)氏(インドネシア外務省経済外交担当上級顧問)
- ラジャ・サプタ・オクトハリ(Raja Sapta Oktohari)氏(インドネシア・オリンピック委員会会長)
- 稲見 和己 氏(国際交流基金ジャカルタ日本文化センター所長)
会場にはインドネシア青年・スポーツ省(Kemenpora)およびインドネシア女性エンパワーメントと児童保護省(PPPA省)幹部、国連機関、女性団体、スポーツ団体、教育機関、市民社会組織など多くの関係者が参加し、女性と少女のエンパワメントに向けた国際連携への期待が示されました。


インドネシア大統領も支援するプンチャック・シラット
1980年にジャカルタで設立されたIPSFは、現在80か国以上の加盟国・地域を有する国際競技連盟(IF)であり、アジア、欧州、アフリカ、南北アメリカ、オセアニアにおいてプンチャック・シラットの普及・発展を推進しています。
日本においては、日本ガーディアン・ガールズ(Guardian Girls Japan)の加盟団体として、日本プンチャック・シラット連盟(Japan Pencak Silat Federation)が、IPSF公認唯一の国内競技連盟(NF)。
また、IPSFおよびインドネシア政府は、将来的なオリンピック正式競技採用を重要な目標として掲げており、プラボウォ大統領は「Pencak Silat Goes Global: The Road to the Olympics(プンチャック・シラットを世界へ、オリンピックへの道)」というビジョンのもと、その実現を積極的に推進しています。


世界各国での展開を目指すGGPS
GGPSは、プンチャック・シラットを通じて女性と少女の安全、自立、リーダーシップ育成を推進する国際プロジェクトです。
今後GGIとIPSFは、各国のプンチャック・シラット国内競技連盟(National Federation)、政府機関、国連機関、教育機関、地域コミュニティなどと連携しながら、GGPSセミナー(短期間事業)、GGPSアカデミー(中長期事業)、GGPS女性指導者育成コース、GGPS国際交流事業などを展開し、女性と少女のエンパワメントに貢献してきます。
本事業は、日本とインドネシア間の文化・スポーツ交流の促進に貢献するだけでなく、世界各国において女性と少女のエンパワメントを推進し、次世代の女性リーダー育成、地域社会の発展、そして平和で包摂的な社会の実現に貢献することを目指しています。
式典では、新たに認定されたインドネシア人女性指導者によるプンチャック・シラットの実演も行われ、自己防衛技術、規律、リーダーシップ、そしてインドネシア文化としての価値が紹介されました。


小山田真のコメント
「プンチャック・シラットは単なる武術ではなく、文化的アイデンティティ、規律、レジリエンス、そして団結を象徴するもの。IPSFとの歴史的パートナーシップを通じて、女性と少女に新たな機会を提供するとともに、インドネシアが誇る文化遺産を世界へ発信していきたいと考えています。」


ジャカルタで、最初のGGPS指導者養成コースを開催
GGPSの世界発足に続き、GGI、IPSF、そしてインドネシア・プンチャック・シラット協会(IPSI)は、ジャカルタのプンチャック・シラットの総本山として知られる「パデポカン・プンチャック・シラット・インドネシア(Padepokan Pencak Silat Indonesia)」において、第1回GGPS指導者養成コースを開催しました。インドネシア各地から集まった女性指導者らが参加し、プンチャック・シラットを活用した女性のエンパワメント、リーダーシップ、セーフガーディング、地域社会における自己防衛教育などについて学びました。
ジャカルタで、最初のGGPS指導者養成コースを開催
開講式では、IPSF理事長のベニー・G・スマルソノ氏およびGGI事務総長の小山田真が挨拶を行い、女性指導者の育成と国際協力の重要性を強調しました。参加者は実技および教育プログラムを修了後、GGPS認定指導者として認定されました。また、IPSF、IPSI、GGIおよびガーディアン・ガールズ・インドネシア(Guardian Girls Indonesia:GGNC)の関係者による戦略会議も開催され、今後の国際展開、指導者認定制度、教育機関や女性団体との連携強化などについて協議が行われました。